コロナウイルスが猛威をふるい、人間は外出自粛要請がやっと解除されて、さらに県をまたいでの外出もOKになってホッとした週末が開けました。
犬はホッとしているのでしょうか。
外出自粛要請中は、犬もストレスフル!?
人間は外出自粛中にストレスを感じていましたよね。いつまで続くのか不安でした。
そんな時にそばにいてくれる犬にどのように接していましたか?
いつもより多くかまっていませんでしたか?
いつもなら、窓辺でのんびり昼寝をしているはずの犬に手を伸ばし、寝ているのを起こして話しかけたり撫で回したりしていませんでしたか?
いつもと違う人間の行動に犬はストレスを感じているのです。
人間の都合で、犬の生活サイクルを壊していることに、人間は気づかないといけません。
いつもは昼寝をしている時に、起こして撫でたりすると、犬は、あくびをしたり、手や足を舐め出したりします。犬は嫌だなというサインを人間に教えてくれているのです。
犬が感じるストレス
犬は、家族が喧嘩するとストレスを感じます。
声を荒げたり、感情をぶつけ合ったりすることを犬はキャッチして動揺します。
犬が落ち着きをなくしてオロオロしたり、ひどい時には下痢を起こしたりするのです。
引越しも犬にはストレスなのです。
住み慣れた場所から急に知らない場所に連れて行かれたら、やはり落ち着かなくなります。環境の変化にまず、恐怖を感じ、慣れるまでに時間がかかります。
いきなり新しい家から、長時間の散歩に行くのはかわいそうです。
家族が増えるのも犬にはストレスなのです。
赤ちゃんが生まれると環境が変わりますよね。赤ちゃん中心の生活に変わっていきます。
新しい犬を飼うことになっても、先住犬にはストレスです。
新しく来た犬をどうしてもかまいがちになって、先住犬とのスキンシップが減ることが、
ストレスなのです。
犬はとっても繊細です。
先ほど書いた、家族の変化や暑さ・寒さ、匂い、騒音、空腹、喉の渇き、オシッコ・ウンチの我慢、痒み、疲れ、運動不足、病気、不安、緊張、興奮、不満、孤独、自信喪失など。
人間と犬とでは、快適だと感じる感じ方に差があることを知っておきましょう。
犬は暗い方が良く見える動物です。暗いとかわいそうだからと出かける時に電気をつけていくことは不要だということです。
犬は鼻が利くと言われています。匂いの種類によって人間の1億倍の嗅覚を持っていると言われています。
眠い時の犬は鼻が乾いていますよね。それは匂いをシャットアウトするために乾いているのです。
耳が良いというのも知っていますよね。数倍の高音域が聞こえてしまうのです。
人間には聞こえない音がたくさん聞こえてしまうのです。
留守番が長すぎるのも、孤独で不安なのです。共働きだから仕方ないという前に、スケジュールを家族で見直してみましょう。
留守番中に、ゴミ箱をひっくり返したり、ソファーをかじったりしていることがありますよね。そんな時に大声で叱っていませんか。
犬は、ストレス発散のためにゴミ箱をひっくり返したり、ソファをかじったりするのです。人間がゴミ箱を犬が届かないところに置いて出かける、かじるおもちゃを用意しておくなど対策をこうじて下さい。
そして、犬を頭ごなしに叱らないでください。
犬は自信をなくしてしまいます。自信喪失犬です。
どんな時も、犬に愛を伝えて下さい
外出自粛、人間関係、仕事の不満などの人間のストレスを犬は敏感に感じ取ります。
人間の愚痴を犬に聞かせないでください。犬は不安になってしまいます。
人間の勝手な都合で、撫で回したりぎゅーっとハグしたりするのは、犬にはストレスだと知っていて下さいね。
犬と人間がOKな時にスキンシップをとることが大事なのです。
犬と人間がOKな時とは、人間に犬に対してだけ使う時間であることと、犬が遊んでサインを出している時が合致した、その時がOKな時です。
そして、犬には、明るいトーンで話しかけて、褒めて、愛を伝えて下さい。
ちゃんと犬は理解しています。
楽しい体験をたくさん感じてもらいましょう
犬も医療の進化によって長生きすることが出来るようになったとは言え、人間のようには生きられません。
一緒に過ごすことが出来る時間は、それほど長くはないのです。
楽しい経験をたくさんしてあげましょう!
散歩に行きましょう。
適度な運動は、とても良い刺激になります。嬉しい!って顔をしますよね。
色々な経験をさせましょう。
犬種の違う犬や大きさの違う犬と交流させることで、犬社会のマナーを覚えます。
それが自信に繋がり、ストレスに対する力も強くなります。
人間は、犬が急に噛み付いたり、逃げ回ったりしないように、犬社会のマナーをちゃんと理解して、その場に応じた対応を堂々としてあげて下さい。そうすることで犬は安心してマナーを覚えていきます。
マッサージしてあげましょう。
撫でまわすのではありませんよ。ぎゅーっとハグも違いますよ。
耳の後ろや、背中、手足の付け根など優しくマッサージしてあげましょう。
その時に、どれだけ犬のことを愛しているか伝えてあげましょうね。
オキシトシンという幸せホルモンは犬にも出ていることがわかっています。
見つめあって愛を伝えてあげましょうね。
最後に
犬は、とても繊細で敏感な生き物です。
私たち人間のことをとてもよく見ています。
私たち人間が、楽しく豊かな気持ちで、毎日過ごしていれば、犬も楽しく豊かな気持ちで寄り添ってくれます。
犬はその存在だけで私たち人間を癒してくれるパワーがありますよね。
「ありがとう」と伝えましょうね。