エルちゃんは、フレンチブルドッグです❤️
2009年10月生まれ。もう10歳です。
いつもお腹の調子が悪くなる仔でした。
腸リンパ管拡張症がどのような病気なのか。
どうやって治してあげればよいのか。
お伝えします。
「ちょっと緩すぎるな、これじゃ水だ・・・」
3年前、「ちょっと緩すぎるな、これじゃ水だ・・・」というくらいのウンチをしたので
近所の動物病院に行きました。
下痢止めを処方されて、いっとき良くなったのですが、
また、お腹ゆるゆるになってしまって、お尻が真っ赤々に。
ドッグトレーナーの先生に紹介されて、今の動物病院に通うことになりました。
腸リンパ管拡張症は、何らかの原因でリンパの流れが妨げられ、リンパ管が拡張し、機能不全を起こす病気です。
そしてタンパク質の吸収が出来にくくなるので、どんどん痩せてしまう症状が、エルちゃんには出ました。
10キロ近くあった体重が、あれよあれよという間に7キロ台になってしまいました。
肋骨が浮いて見えてとっても可哀想でした。
55キロの人が39キロになるようなものです。
腸の弱い仔はなりやすい病気
リンパ管拡張症は、腸管の炎症を伴う疾患(炎症性疾患)をよく起こす仔に多いようです。そして連続してリンパ管の閉塞が起こり、リンパ管内圧の上昇に伴いリンパ管拡張が起こるというものが、最も一般的な原因といわれています。
エコー検査で映ったエルちゃんの腸は、ブヨブヨでした。
お薬
現在のところ効果的な根本治療はなく、症状を抑える対症療法が中心となります。
腸の炎症を抑えるためにステロイド療法が用いられます。
ステロイドの量が多いと肝臓によくないということで、肝臓の数値と睨めっこしながら、ドクターはステロイドの量を決めていました。
ステロイドの量が少ないと、すぐに下痢になってしまいます。
ステロイドの量は本当に難しいと実感しました。
食事療法が大事です
原因疾患の治療に加えて、低脂肪食、高蛋白質といった食事療法が大事です。
特に重要なのは、脂肪分のとり方です。
脂肪の中でも、長鎖脂肪酸というのは腸管のリンパの流れを刺激してリンパ管を拡張させ、腸管内への蛋白を取り入れることが難しくなります。
ところが一般的なペットフードに含まれる脂肪の多くは長鎖脂肪酸なので、なるべく脂肪分を制限したフードを利用し、ココナッツオイルやMCT(中鎖トリグリセリド)パウダーなど、リンパの流れを刺激しない中鎖脂肪酸を多く含む食品を利用して摂取カロリーを補うことが良いとされています。だから、
手作り食にしようと始めたのです。
3年間の付き合いはこれからも長ーく続く
お腹の調子が良くなったり、また緩くなったりを繰り返しながら、
3年たった今、ステロイドの量はかなり減り、お腹はゆるゆるではなくなりました。
完治することはないでしょうが、お腹の様子を見ながら付き合っていくことはできています。ありがたいなと思います。
それなのに!また病魔!!
なんでエルちゃんだけなんでしょう。
もちろん、円くんやるるくんが病気になるのは嫌です。
でも、またエルちゃんでは可哀想すぎます。
続きは次の時に!