我が家には3匹の犬がいます。
大切な家族の一員です。
今、その大事な家族に危機が訪れています。

いったいどのような危機なのでしょうか。

 

犬たちが家族になったわけ

最初に我が家の一員になったのは、タイガーブリンドルの円くん。
どうしても犬が欲しいと人間の家族を説得して、とりあえず見にいくだけのはずで行ったペットショップで出会ってしまったのです。

まん丸の黒い小さいフレンチブルドッグ。
お店の人が犬を飼ったことがないおとーさんの膝に黒い小さいフレンチブルドッグをせた瞬間に我が家の一員になることが決まりました。

円くんは、一人で留守番することが多く、寂しくて怖くてストレスが溜まっているようでした。私には鬱っぽく見えました。犬の家族が必要だと思いました。

人間の家族に内緒でクリームのフレンチブルドッグを探しました。

ペットショップの人があちこちのブリーダーをあたって探してきてくれました。

連絡が入って会いに行って私が見たのは白い天使でした。

人間の家族は少し反対しましたが、円くんのストレスの話をすると納得してくれました。白い天使はエルちゃんという名前がつきました。

お腹が弱くてすぐに下痢になってしまう仔でしたが、さほど気にせずに我儘に大きくなりました。

円くんとエルちゃんが8歳と7歳になり、手がかからなくなりました。

年末の買い物をするために一人で出かけたホームセンターにるるくんがいました。
それはクリスマスイブでした。
私は人間の家族に相談することなく、パイドのフレンチブルドッグるるくんは我が家の家族になりました。

人間の家族は呆れましたが、呆れられるだけですみました。
こんな風に人間3人、犬3匹の家族が出来上がりました。

それぞれの個性

円くんは、寂しがりやです。13歳です。
すこしボケてきたのではないかと人間たちは思っていましたが、
動物病院の先生はまだまだボケてはいませんと言ってくれました。

私が見当たらないと、遠吠えします。
私がトイレやお風呂にはいって円くんの目から消えてしまうと、
慌てて遠吠えで私を呼びます。

私を呼んでいるように私には聞こえるのです。

るるくんは、まだまだやんちゃ盛り。5歳。

遊んで遊んでと頭突きで訴えます。
ちょっとだけでは気が済まず、彼が飽きるまで付き合うと1時間は優に超えます。

そして、他の犬に噛みつかずにいられない性格です。
相手が大きかろうが小さかろうが関係なく噛みかかっていきます。
彼の顎の力は相当強いので、必ず相手にけがを負わせてお見舞金を持ってお詫びに行くことが何度もありました。

とても怖がりなのだと思っています。
怖いので、やられる前にやるという行動に出てしまうのではないかと私たち人間の家族は考えています。

そして、エルちゃんが大好き。
いつもエルちゃんにキスをしたり、話かけたり、一緒に寝ようとしますが、エルちゃんには疎まれています。

エルちゃんは、我が家のお姫様。12歳。

円くん、るるくんから大切に大切にされています。
エルちゃんに話しかけたり、チューをしたり、エルちゃんは彼らにとってかけがえのない大切な姉妹なのです。

そして、彼女もそれを重々承知していて我が家で一番のわがまま姫が出来上がったのです。

姐御肌なところもあって、円るるのけんかの仲裁に入っています。
犬だけではなく、私が娘を叱っているときにも間に入って、「もうやめてあげて。」と前足で制してきます。

脳腫瘍治療から1年が過ぎました

2020年7月。
エルちゃんはけいれん発作を起こしました。
MRI検査で脳腫瘍に侵されていることがわかりました。

大学病院で放射線治療をしました。
7回。
それでも脳腫瘍は完全になくなることはありませんでした。

でも、治療後は元気に我儘に明るくチャーミングでご機嫌に過ごしていました。
我が家のわがまま姫復活でした。
けれどそのわがままぶりも永くは続きませんでした。

再発!けいれん発作が起きました

痙攣発作

2021年12月5日日曜日12時半ごろ。
お父さんしかいない時に、エルちゃんはけいれん発作を起こしました。

昨年の発作の経験はありますが、やはり『やっぱりきたか!』と思わずにはいられませんでした。

動物病院の先生に、けいれんの後の様子を教えてくださいと訊かれました。
エルちゃんはけいれん発作の後すぐにすくっと起き上がり水を飲んだり、オシッコしたり普通のエルちゃんにすぐに戻りますと答えました。

動物病院の先生はにっこりしてそれなら経過観察にしましょうと言ってくれました。
もう老犬だということ、全身麻酔をして放射線治療が適しているかわからないということ、それから血液検査でいろいろと悪いところがわかりました。

あれもこれも重なっています。

私たちももう放射線治療はしたくないと言いました。
出来る限り痛くなくゆったりとした日々を送らせたいと先生にお願いしました。

エルちゃんの毎日

脳腫瘍持ち、けいれん発作持ち、腸リンパ管拡張症持ち、腎臓病持ち、それからなんて言われちゃったか忘れましたが、とにかくたくさんの病気が重なり合っているエルちゃんの毎日が快適であるようにしたい、それが私たちの思いです。

年を越すことが出来ました。
家族全員一緒に年越しすることが出来て本当に嬉しかった、感涙したのです。

毎日していた点滴治療も一日おきになりました。

筋力が弱くなって、長く歩くことが出来なくなりました。
少しなら歩けます。
カートに乗せて広場までみんなで行きます。

広場で、円くんがあちらこちら嗅ぎまくっているのや、るるくんが走り回ってリードが絡まるのをニコニコじーっと見ています。

時々走ったりもします。

このまま穏やかな日々が過ぎていくことを願っていました。

覚悟してください

もうすぐ1月が終わります。

つい数日前まで散歩したり、るるくんにパンチしたり、病院の待合室で愛想を振りまいたりしていたのに、2022年1月26日水曜日、全く元気がなくなりました。

ご飯食べません。何とか飲み込ませた薬も吐き出してしまいました。

「けいれん発作が起きたら、そのあとのエルちゃんの様子をよく観察してください。
いつもと違う行動をしたり、震えが止まらなかったり、触ると嫌がったりしたら強い薬を使いましょう。その薬を使ったら2、3日だと覚悟してください。」

今日は2022年1月28日金曜日です。

27日にけいれん発作を3回起こしました。
エルちゃんは普通でした。発作を起こした後、普通のエルちゃんでした。
3回の発作とも発作の後は普通のいつものエルちゃんでした。

もちろん3回も発作を起こしましたので、ぐったり寝ていますが、いつもと違う行動をしたり、震えが止まらなかったり、触ると嫌がったりはしていません。

エルちゃんを心配して、円くんはご飯を食べなくなりました。
エルちゃんを心配して、るるくんはそーっとエルちゃんにキスをしていました。
人間たちは、心配で涙しています。

 

希望

また、三匹でお散歩できるかしら。

 

 

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